北海道産のものは、本州や日本各地で出会うことができる。
けれど、オホーツクしかも佐呂間産のもち麦は、ここだけ。
「物産展に出展することもありますが、北海道と付くだけで人が来ますよね。
ただちょっと寂しいのが僕は佐呂間出身で、もち麦の袋にも佐呂間産と書いてあるんですが、
北海道だけでいいと言われるんです。北海道のネームバリューだけというのは寂しいですね。
こんな田舎でもこんな素晴らしいものを作っているよ!と知っていただきたい想いもあるので。」
そう語りながら、佐呂間の特徴を伺うとなにもないと、
はにかみながらも丁寧に語ってくれた株式会社はまほろの楢林さん。
もち麦の栽培は、今年ではじめて4年になる。
楢林さんはモデルにしたくらいのもち麦愛食者。4年以上、出張以外は毎日食べている。
「朝は温かいまま、昼は冷やご飯で食べるんです。
あとは、もち麦甘酒をヨーグルトにかけて食べてますね。出張先ではご飯を食べたくなくなりますね。
日持ちするならもち麦入りおにぎりを持って行きたいくらい。」
そんな頑なまでの意志を持っている彼だからこそ、オホーツクで初めにもち麦の販売に踏み切ったのだろう。
もち麦を作ろうと思ったきっかけはなんでしょうか。
「健康には少し興味があってそばも作っています。
そばも健康に良いですがどうしてもアレルギー成分もあるので、全ての方に食べていただけない部分もありました。
そこで、うちの機械をつかって何か別なものが作れないかと思った時にもち麦と出会いました。」
はまほろさんのもち麦の特徴はなんでしょう?
「品種は一般的なもので、形や味に大差はないですね。
成分分析をして食物繊維とβぐグルカン量は結構高めです。品種が持っている成分を上限まで引き出しています。
気候風土に合っているんだなと思います。」
健康に気をつけたきっかけはなんでしょうか。
「不摂生で一時期太ってしまったんです。
太っても誰にも迷惑はかけないと思っていましたが、健康診断に行った時、このままだと早く死にますよと言われ、子供や家族のことを考えて、そこから健康にいいことをしようと思ったんです。」
社員の皆さんは召し上がっていますか?
「健康に興味のある社員は続けていますね。自然に興味を持つことを待っています。」
プチプチした食感もお好きなポイントですか?
今、冷やご飯って流行っていますよね。もち麦を入れると冷えている方が美味しいんです。」
現在は、さらなる大麦食品の製品化も目指している。
「もち麦甘酒も製品化を目指していて、全部麦麹で作ろうと思っていて一年間試験しています。」
大麦に興味のある方へメッセージをお願いします。
「いいものを売るためにいい作り方をしています。ですから、安心して食べてください。」
佐呂間町のおすすめスポットは?と聞くと、大きな何かがあるわけではないと言いつつも、サロマ湖が一望できる標高376mの幌岩(ほろいわ)山からみる景色の美しさを教えてもらった。
そうだ、北海道ではくくりきれない特別がここにはいっぱいある。食べ物だってそうだ。
今、オホーツク産、佐呂間産のもち麦が手に入るのはここだけ。
ぜひ、あなたも食べて健康生活のスタートを。
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Farmer (佐呂間町)
楢林克幸さん
株式会社はまほろ
※ネット販売はこちら
ネット販売のほか、Aコープサロマ・コープさっぽろ美幌店・くるるの杜にもあります。
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WRITING:能圓坊祐子/PHOTO:林恵子
※この記事は個人の感想であり、効果効能を示すものではありません