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インタビュー

「黄金色に輝く大麦風景」
 板垣克司
 オホーツク網走第21営農集団利用組合

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「朝焼けのギラギラした8月の収穫期の大麦畑は、なんちゅう景観なんだろうと思いますね。」

そういう彼の目がとてもキラキラしていた。きっと優しい人だ。と会った瞬間に思った。

板垣さんが所属するのは、オホーツク網走第21営農集団利用組合という大所帯。

彼は、4,5年前にもち麦のことを知った。

そこから、もち麦料理の試食会を何度か経て、味や様々な可能性を感じ去年の秋から栽培を踏み切った。

「組合のみんなに聞いたら、面白そうだよねという意見になってね。」

網走市内にある組合に着くと、何台もの機械がずらりと並んでいた。

組合では、7戸の農家・計12人の方が働いている。

もち麦を召し上がったご家族の感想はいかがでしたでしょうか。

家族中お腹がゆるくなりましたね。

妻は、玄米と一緒に圧力釜を使って炊いてうまく食べていますね。

組合の方でも食べている方はいらっしゃいますか?

「結構いますね。うちの組合は浸透していますね。特にお母さんたちは食べるようにしてるみたいです。」

網走市で生まれ育ち、学生時代はほかの場所で暮らした板垣さんに網走の魅力を聞いてみた。

「網走は全てが揃っています。海山川湖が市内に全てあって。気候は北海道の中で一番住みやすいと思っています。

十勝より冬は暖かく、夏はそこそこ暑いけど、旭川十勝ほどにはならないです。雪も多からず少なからずで。

冬になると流氷があって景観がいい。

学生時代に一度網走を離れ、20歳のとき網走に帰ってきて、なんて住みやすいんだろうと思いました。

小さなエリアの中に全てが揃っているのって網走ぐらいじゃないかなと思います。」

組合でやることのいいところは何でしょう?

「やりだすと一気にできるところですね。産地になるいいきっかけになるんじゃないかなと思います。」

大麦は景観作物としても美しいですね。

「収穫期前の、特に朝焼けのギラギラした黄金色は、なんちゅう景観なんだろうと思います。

刈るのがもったいないと思うくらいです。

昔、黒澤明監督が大空町で大麦畑を背景に映画を撮ったんですよ。

小麦は直立していますが、大麦って風がなくても揺れるんです。

全体がゆらゆら揺れるから自分が揺れているように思っちゃいますね。夏の収穫時期は本当に綺麗ですよ。」

 

もち麦をこれから食べる方へのメッセージをお願いします。

「国産を今手に入れようとしても、意識して探さないと見つけられないんですが、

これからは苦労せずに手に入れられるようになれば、と思います。

国産にこだわる人たちっているじゃないですか。

そういう人たちじゃなくて、本当に国産がうまいっていうのがわかってもらえるといいですね。」

若い方にもオススメですか?

「細くて痩せてる若いやつに痛風が多いんですよ。ビールが大好きで。

だから、もち麦食べて改善するきっかけになるんじゃないかな。三度の飯よりビールが好きって人とかね。」

 

板垣さんのお話を聞いて、8月の大麦畑にとても行きたくなった。

その町の自然を吸い込んだ黄金色の景色を観てみたくなった。

観てよし、食べてよし。

心も体も健やかになるもち麦をオホーツクで、そして、日本各地で食べられる日が楽しみだ。

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Farmer (網走市)
板垣克司さん
オホーツク網走第21営農集団利用組合 facebookページ
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WRITING:能圓坊祐子/PHOTO:林恵子

※この記事は個人の感想であり、効果効能を示すものではありません

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