GOOD LIFE oh!mugi

インタビュー

「一人ひとりのオホーツク」
 吉田穂積
 東京農業大学 北海道オホーツクキャンパス

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東京農業大学 北海道オホーツクキャンパスの体育祭の終わった夕方、

今日焼けたのか、それとも日々の畑焼けなのかすこし赤く焼けた彼からは、

最初は聞くことのできなかった、大阪弁での網走の景色を愛する言葉をたくさんもらった。

 

ご出身はどちらでしょうか。

「実は大阪出身なんです。大学は仙台でした。」

吉田先生がオホーツクに来たのは平成3年(1991年)のこと。

オホーツクに来て27年になる。

「大学の付属農場の教員として入りました。

そこの農場は地域の皆さんとの関わりが密接で、生活をすぐ知ることができました。

何も知らない私をオホーツクの方々は快く受け入れてくださり、いろんなことを教えてもらいました。」

 

当時のことを振り返るといかがでしょうか。

「何もわからない状態で来て、一体どんな場所なんだろうと思っていましたが、

地元の方と関わっていく中で多くのことを教えていただき、すごいところだと実感しました。

今では、出張からオホーツクに帰ってくると、ひんやりした気持ちの良い空気にホッとしています。」

移り住んだ吉田先生から見える素敵な景色やおすすめスポットもあるはず。

「朝早めに大学に来ているので、朝散歩の気持ちで通勤しています。

どこも素敵ですが、車で網走市内から能取岬へ向かう途中、

海岸線から知床半島を振り返って見る朝日がとてもきれいです。

夕日は、網走湖に落ちる夕日がきれいですね。ロマンチックです。」

ある学生さんのおすすめは、夏の能取岬の夜の星空だそうだ。

オホーツクキャンパスで学んだ人はみんなそれぞれのお気に入りの景色と思い出を持っているのだろう。

<吉田先生撮影>網走湖と能取湖から望む夕日

最近の楽しい!と思った瞬間を教えてください。

「学生と一緒に畑で調査している時が一番楽しいですね。

作物は生き物なので日々違います。そして、一緒に調査する学生も毎年違います。

その違いが面白いんじゃないかなと思いますね。

一緒に取り組む収穫は、今年も無事1年終わったなと深く感じます。」

今後のもち麦に期待することはなんでしょうか。

「オホーツクに、そして北海道にとってメリットがある作物なのでないかと思っています。

道内の中でもオホーツクの地域が麦の生産に向いている地域なんです。」

 

その他吉田先生らしいアイデアも。

「セカンドミール効果(※)があるもち麦だからこそ、学生の朝ごはんに取り入れたいですね。

学生がリラックスできるそんな食や空間があるといいなと思っています。」

学生とともにオホーツクの大地を味わう先生ならではのアイデアだ。

近い未来、農大の食堂で学生とともにもち麦料理を楽しめる。そんな予感がした。

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網走市
東京農業大学 北海道オホーツクキャンパス
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WRITING:能圓坊祐子/PHOTO:林恵子

※セカンドミール効果
最初にとった食事によって次にとった食事のあとの血糖値に影響が出ること

※この記事は個人の感想であり、効果効能を示すものではありません

 

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